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報道発表
09年5月8日
NCA(ネットコンピューティングアライアンス)
代表 鈴木 彰

SaaS・クラウドコンピューティング広告研究会の創設について

ネットコンピューティングアライアンス(略称:NCA、代表:鈴木彰)は、SaaS・クラウドコンピューティング市場の急速な成長にともない、参加企業との協業のもとSaaS・クラウドと広告を連動させたビジネスモデル及びシステムモデル等の検討とその普及・促進を目的とした研究会を発足します。

1.背景
昨今のSaaS・クラウドコンピューティングというキーワードに代表されるように、これまでの情報システムを「保有」することからサービスとして「利用」するという流れに急速に加速しつつあります。これらの状況の中、NCAではSaaS・クラウドと広告を連動させたビジネス市場の成長性が見込めると考え、参加企業と一緒に本ビジネスモデルの研究を進めてまいりました。これまでの活動成果を踏まえ、SaaS・クラウド提供事業者等に広く参加を呼びかけ、より具体的なビジネスモデルやシステムモデルの検討と実証を行い、その普及・促進を目指します。

2.活動内容
本研究会では、SaaS・クラウド広告ビジネスの全体像(別紙参照)をもとに、3つのサブワーキンググループ(SWG)を設置し、モデルの検討と実証を進めます。
(1) ビジネス及びシステムモデル検討SWG1(リーダー:キヤノンマーケティングジャパン 村上 啓之)
  ①広告配信におけるビジネスモデルについての検討と実証
  ②広告配信におけるシステムモデル及び広告表現モデルについての検討と実証
(2) 普及促進検討SWG2(リーダ-:NTTコミュニケーションズ 林 雅之)
  ①本研究会の普及促進に関わる活動(報道対応、ニュースサイトや雑誌への寄稿、シンポジュームの開催等)
(3) ビジネス推進検討SWG3(リーダー:NTTコミュニケーションズ 上草 憲昭)
  ①本モデルの推進のためのSaaS・クラウドサービス提供事業者等との協業・連携に向けた活   
  動

3.SaaS・クラウドコンピューティング広告の特徴
 これまでの既存のインターネット広告と比べて本ビジネスモデルの特徴は、以下の通りとなります。
(1)対象アプリケーションに応じて、閲覧ユーザーと広告ターゲットのマッチングがとりやすい。
(2) 業務アプリケーションであるため、画面を閲覧している時間が長い。
(3)これらの特徴により、各関係者に以下のメリットがあると考えられます。
  ①エンドユーザー:広告を参照することで、SaaSベンダーの方針によっては、より低コスト
でSaaS・クラウドサービスを利用できる。
  ② 広告主:一般的なWeb広告に比較して、効果的な広告が配信できる。
  ③ SaaS・クラウドサービス提供事業者:広告収入による付加価値を創出できる。

4.研究会の活動期間
    平成21年5月から平成22年3月まで

5.今後の方向性
 本研究会にてビジネスモデルやシステムモデルを検討し、その実証を行います。それらの結果を元に、各企業や団体などに本モデルの有益性を広く呼びかけ、より具体的な普及・推進を図ります。


6.参加対象企業
 1.これまでの本研究会への参加企業
   キヤノンマーケティングジャパン㈱、㈱富士通ビジネスシステム、NECネッツエスアイ㈱、ブレインセラーズ・ドットコム㈱、
   ㈱オリコム、日本電気㈱、富士通エフ・アイ・ピー㈱、㈱メッセ、NTTコミュニケーションズ㈱、㈱HBA、㈱システムディ、
   日本ライトン㈱、ロジザード㈱、日本ユニシス㈱、㈱ネクスウェイ 等
 2.今回の公募対象企業
   SaaS・クラウドサービス提供事業者 等

【本件に関するお問い合わせ先】
NCA(ネットコンピューティングアライアンス) http://www.ncajapan.com/
 お問い合わせ:info@ncajapan.com  TEL: 03-4334-3583



【NCA(ネットコンピューティングアライアンス)について】

 NCAは、学識経験者・国内企業(外資系日本法人を含めて)200名程度が参画するネットコンピューティング・クラウド基盤に関する研究グループです。NCAは、一般の業界団体のような標準化や認知度向上などを中心としたものとは異なり、より専門的で個別性の高いテーマについての、共同研究・情報共有・意見交換を主眼としています。そのため、テーマすべてを公開することはなく、参加企業や団体のメリットを重視し、参加者の知見向上、競争力強化、またそれらによる日本版グリーンニューディール政策、社会情報基盤充実への具体的かつ実質的貢献を狙いとしています。

以上

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